軽量な断熱材で作られた円筒の両端に大小の丸くて滑らかな金属製のヘッドがついております。
氷と食塩を3:1の割合に入れ、よく振盪させると氷点下約15~21℃にすることができます。
アイスクリッカーは急性期、慢性期を問わず利用することができます。
あらかじめ患部にジェルを塗り、マイナス10℃程度まで冷えたアイスクリッカーで軽く局所を圧しながら揉みこみます。
このジェルは、極端な冷却による凍傷から皮膚を守る温度緩衝剤としての目的で使用しています。
治療を始めると患部は20~30秒ほどで冷たい感じがして続いて灼熱感に変わり、1分ほどで針で刺すようなチクチクする疼痛がしますが4~5分マッサージを続けると患部の中央部はほとんど感覚が麻痺していきます。
ここでマッサージを止め、凍傷を起さぬように局所を回しながらすり込んでいきます。
実施回数は1日1~2回として平均10~14回が目安です。
欧米では氷片によるアイスマッサージがよく利用されており、7000例の筋・筋膜性疼痛疾患の中で頚部痛、腰痛急性期にはアイスマッサージが最も有効であったとの報告もあります。